犬の先進国ドイツ
グーテンターク。
ドイツでは来年にも犬の散歩の法制化が始まります。先週、ドイツ食糧・農業省が1日に2回以上、合計1時間以上の犬の散歩を義務付ける法案を発表しました。ドイツでは犬を屋外で散歩させることは既に昔から法律で義務付けられていましたが、今回の発表では散歩の頻度や長さも具体的に規定されるそうです。
↓飼い主が買い物中は店内に連れていくこともできますが、犬用パーキングにつなぐこともできます。私も大好きな犬用パーキング。
ドイツでは5世帯に1世帯が犬を飼っており、コロナ禍においてもペットの販売数は増加しています。犬は人間にとってペットではなく大切なパートナーであり、家族の一員であるとドイツ国民は考えています。私も犬が大好きですが(実家でケアンテリアを飼っています)、客観的にドイツ人の犬への愛情は世界一だと思っています。ドイツでは犬の殺処分も禁止されており、獣医学的所見以外の理由で犬や猫を殺処分することはできません。以下がドイツの犬の保護に関する法令の一部です。
・犬種、大きさによってケージのサイズが詳細に定められている
・外気温が21度以上の場合は車内に犬を置き去りにしてはいけない
・犬を一人ぼっちにして長時間留守にしてはいけない
これらは法令のほんの一部ですが、違反した場合は罰則があり、強制的に飼い主から犬たちが没収され、施設で保護されます。ですが、犬を愛するドイツ人、法律違反はほとんどありません。犬は大切な家族なので。
ドイツは世界一ペットが幸せな国と言われています。路面電車やバスを使って飼い主と一緒に移動している犬の姿はドイツでは日常です(子供料金が犬料金に割り当てられています)。特にベルリンは犬に優しい街として有名です。ベルリンでは犬税があり、飼い主は犬一頭につき月額11ユーロ(約1200円)を納税しなければいけません。
↓ちゃんと席に着きます。
↓多くのレストランやカフェでも犬の同伴が許されています。
ドイツのように日本ももっと犬と幸せに共存できる国になってほしいものです。