フライト実験
グーテンターク。
私が通っている大学の工学部では、「流体力学」や「フライト構造」などの飛行技術に関する決められた科目を履修すると、「Flight Mechanics」という科目を選択することができます。この科目では実際に小型機に乗って同伴飛行をし、上空でデータ実験を行います。入学当初から気になっていた科目でしたが、受講できる学生は一年間でたったの10人だけなので期待していませんでしたが、コロナ禍の影響で希望者が少なく、運良く受講することができました。4月の時点で実験自体は中止になる予定でしたが、ドイツでは規制緩和が徐々に進み、マスク着用を条件に空港側が許可をしてくれたそうです。
アウクスブルク空港は小型機専用の小さな空港です。隣にはエアバス社の格納庫もあります。今回指導をしてくれた人もエアバスの人です。アウクスブルクにはエアバスのヘリコプターや旅客機体を生産している工場があります。
↑コロンビア350は3人乗りの小型機です。
↑学生二人と操縦者の計3人で乗りました。右に写っている相棒のシモンは体格が良すぎるので、機体が傾いてしまわないか心配でした。
↑ちゃんとマスクをして乗り込みます。
↑まずはシモンが操縦席へ。後部座席からの景色。
機体が軽いのであっという間に上昇していきます。高さは6000フィート前後(約2000メートル)です。景色に気を取られて実験であることを忘れてしまいます。データ内容は高度によるエンジン出力の変化や、機体の傾きによる体感Gの観察など様々でしたが、紙に記入しているうちに少し酔ってしまいました。
↑多すぎる計器類。
1時間ほど飛行し無事にデータを取り終えて帰りました。
とても良い経験でした。街が綺麗です。↓